株式投資−初心者卒業講座 口座開設から始めよう! 信用取引を活用する2/2

本日 

使い方次第ではリスク回避にもなり、取引チャンス拡大にもなるのですが、よく分からないから怖いと思われがちな信用取引を解説していきます。

・信用取引を申し込む

信用取引を申し込む際には、株式口座を開設した時と同じように、年収や金融資産、取引経験など聞かれます。
信用取引は審査があるので、申し込めば誰でも通ると言う訳ではありません。株式取引始めたばかりの人などは駄目です。
信用取引についてある程度理解しているかどうか電話質問がありますが、最近はかかってこない証券会社も多くなったようです。ただ追証や信用保証金維持率などの信用取引のルールは、電話質問なくても重要な事項なので知っておきましょう。
株式口座開設時に信用取引も考えている人は、同じような質問がもう一度あるので、書いた書類の控えかコピーを取っておくと良いでしょう。
最後に無料の証券会社もありますが、通常4000円の収入印紙が必要となります。


・空売りをしてみよう

せっかく信用取引を始めたのであれば、空売り(信用売り)をしない手はありません。
ただし、信用取引できるようになってすぐは、通常できない空売りという行為に惹かれて、空売りをしてしまいがちになりますが、売り時を注意しましょう。特に上昇相場での使い方は注意。
また、信用買いできる銘柄でも信用売りできない銘柄があります。つまり信用売りできる銘柄はかなり少ないです。
東証1部銘柄の大型株などの多くは空売りできますが、新興銘柄では空売りできる銘柄が特に少ないです。

空売りの使い方第一弾としては、現物株を持っていて、売却して手仕舞いしたい時に使うと良いでしょう。
信用売りは、買戻しで手仕舞いするか、現物株を渡す事(現渡し)によって手仕舞いする事ができます。
それを利用して、現物株の売却に空売りをした後、現渡しといったプロセス使えば、手数料安く済む場合があります。
また、例えば現在保有で100円の1株を売る場合、現物のみでは指値101円とした場合、一箇所でしか指す事できませんが、空売りを使えば101円、 102円、103円とセットしておいて値動きによって103円で売れそうな勢いであれば、101円102円を取り消すといった手法が使えます。これは場の 始まりの寄付きなどで使うのが効果的です。
この手法なら空売りのリスクなど全くなく、空売りのメリットだけを利用する事ができるので、最初はこのような使い方をするのが良いと思われます。

次に、何かしら悪材料が出た時に、純粋に空売りをするのが、リスク少なく空売りを使う場面だと思います。

そして最後に、25日線などを割ったり、下げトレンド確認できての戻りなどで空売りをするのが良いでしょう。(これは、地合など色々な環境がありますの で、一概にいつ売ったら良いとは言えませんので、監視している株の値動きなどから推測して下さい。)

あと、結構良いのが優待の権利獲得の最終日に、現物を買い、それと同じだけ空売りをしておけば、優待品だけもらえるという方法です。
ただし、これの注意点としては日証金の逆日歩情報や株不足情報をチェックして、逆日歩がつかない場合にのみ行なったほうが良いです。なぜかと言うと場合に よっては優待品より高い逆日歩がついて、高い優待品になったという事になりかねないので、できれば貸借倍率を見て倍率の高いもので行なうと良いです。毎年 の傾向をチェックしておくのも良いでしょう。

新興市場で信用売り(空売り)できる銘柄