・何を買えば良いのか判らない人
初めて株式口座から注文をする場合、上場企業が沢山あるため何を目安に、どの株を買ったら良いか判りにくいものです。
そういった場合は、とりあえず身近な店舗のあるお店や自分の趣味を取り扱っている企業の株をチェックしてみては良いのではないでしょうか?
例えば地元にあるスーパーを経営している企業に着目するのも良いかと思います。
品揃えや客の入り具合や他のスーパーとの比較や、地価下落や上昇といった細かな部分まで地元だけに判る利点があり、なにか店の雰囲気が変わってないか?など、そのスーパーを利用しながらチェックできるのです。
趣味の商品やサービスを取り扱っている企業も、自分が趣味を楽しみながら、その分野の情報収集ができ、新商品開発や関連商品の値動きなど特に勉強しなくても知識が得られるわけです。
ただし、店が近くにあるだけとか、趣味の商品取り扱っているだけでは、飛びついてはいけません。
候補をえらびつつ、やはり財務内容や将来性など充分チェックしていく必要があるでしょう。
・長く安心して配当が欲しい
現在の預金の利子の低い中、企業によっては2%以上の利率で受け取れる株の配当はかなり魅力的なものとなっています。
預金の代わりに長期にわたって投資するには、当然PERやPBRを使って、その企業の財務内容が安心できるものかチェックする必要があります。
それに加えて、利益が減っても配当が払えるだけの内部留保があるか、あるいは資産はそれなりだがPERが良く将来性がある等がポイントとなってきます。
ファンダメンタルで割安株を探すのところで書いている割安株を判断基準に、下記の株主資本比率が50%以上を加味して企業選別の基準とすれば、株価の下値不安の無しの株が探し出せると思います。
株主資本比率とは、株主資本比率=株主資本÷総資産×100で求められ、総資産の構成がどれだけ負債以外の株主資本で構成されているかと言うことを示す指標です。今回は長期保有を目的としているので、財務健全性も考慮に入れ50%以上あれば安心と言ったところだと思います。
貸借対照表(B/S)
総資産 |
負債 |
株主資本 |
会社の資産の多くが負債(借金)で買われていた場合、将来的には返済しないといけないので、資金繰りに困った場合は倒産する危険性があります。
そこで株主資本比率が50%を超えていれば半分以上は返す必要の無いもので構成されているので安心と言うわけです。
この50%が低いように感じられるかもしれませんが、実際調べてみると50%超えている企業は意外と多くないものです。
借金を有効に使うことにより企業の発展につなげる事になるので、一概に負債が多いと悪いわけではないのです。参考までに50%としていますが、数値では測れない将来性と同じようにご自身で判断してみてください。